特別展 江戸からたどるマンガの旅展
~鳥羽絵・ポンチ・漫画~
日比谷図書文化館は、「江戸からたどるマンガの旅 ~鳥羽絵・ポンチ・漫画~」を開催します。日本のマンガのはじまりについては諸説ありますが、本展では、マンガは多くの人が親しむ大衆メディアであることを前提とし、印刷出版文化が発達した江戸中期の「戯画」を旅の出発点にします。
鳥羽絵から始まり、江戸のヒットメーカーであった歌川国芳、幕末・明治に活躍した河鍋暁斎など人気浮世絵師が描いた戯画や明治・大正期に活躍した北沢楽天、岡本一平の作品、昭和初期の数々の漫画雑誌まで、京都国際マンガミュージアム所蔵の貴重なコレクションにより、約230年を旅しながら、現代のマンガへいたる流れをたどっていきます。 中でも、多くの花を愛する人々のためにルドゥーテが制作した作品集「美花選」は、色とりどりの花、華麗なブーケ、瑞々しい果物等の作品を集約したルドゥーテの画業の集大成の版画集で、代表作の一つとして、世界中の人たちに愛され、日本でも人気を博しています。
開催概要
- 2016年9月17日(土曜日)から 11月16日(水曜日)休館日 9月19日(月曜日・祝日)、10月17日(月曜日)
前期:9月17日(土曜日)から 10月16日(日曜日)
後期:10月18日(火曜日)から 11月16日(水曜日) - 観覧時間:平日午前10時から午後8時、土曜午前10時から午後7時、
日祝午前10時から午後5時(入室は閉室の30分前まで) - 会場:千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室
- 観覧料:一般300円、大学・高校生200円
千代田区民・中学生以下、障害者手帳をお持ちの方 および付き添いの方1名は無料
住所が確認できるもの、学生証、障害者手帳をお持ちください。 - 主 催:千代田区立日比谷図書文化館
- 特別協力:京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター
- 監修:清水 勲(漫画・風刺画史研究家、京都精華大学国際マンガ研究センター研究顧問)
本展のみどころ
- 江戸の戯画から昭和初期の漫画雑誌まで、展示替えも含め約200点の展示物により、江戸から始まる日本マンガの足跡を紹介します。
- 歌川国芳や河鍋暁斎など人気浮世絵師が描いた作品も紹介、戯画に用いられたマンガ的な表現を探ります
安政5年のコレラ大流行を背景にコレラにかかりやすい食物・魚と、かかりにくい食物・青物(野菜)との争いを描いている。実際は幕府内部の一橋派と南紀派の抗争を描いたもので、右の青物の大将「みかん太夫」は14代将軍家茂を描いている。左の魚の大将「しゃち太子」は一橋慶喜である。
展示構成
歌川国利/年代不明(前期展示)
- 商品としての量産マンガの誕生 ~江戸中期からの戯画の大衆化ー戯画本・戯画浮世絵
1-1 江戸の出版~「鳥羽絵」本の登場と様々な
戯画スタイル~
1-2 江戸のヒットメーカー・歌川国芳と風刺画
1-3 江戸戯画で多用された表現
1-4 歌川広景の「江戸名所道化尽」
1-5 河鍋暁斎の「暁斎百図」 - 職業漫画家の誕生
~明治・大正期―ポンチ・漫画の時代へ
2-1 最後の戯画錦絵の時代
2-2 西欧からの影響と雑誌ブーム
2-3 ポンチ本ブームから漫画本へ
2-4 大正時代の漫画家と漫画雑誌
2-5 大正時代の漫画本 - ストーリー漫画の台頭
~昭和初期・戦中期―子ども漫画の時代へ
3-1 昭和初期
3-2 昭和戦前の漫画本
関連イベント
講演会 <終了しました>
「漫画300年史と「吹出し」表現の歴史」
日 時:10月10日(月曜日・祝日)午後1時から2時30分(午後12時30分~開場)
場 所:日比谷図書文化館 地下1階 コンベンションホール(大ホール)
講 師:清水 勲
(本展監修者、漫画・風刺画史研究家、京都精華大学国際マンガ研究センター研究顧問)
定 員:20名程
参加費:500円
ギャラリートーク <終了しました>
日 時:9月17日(土曜日)午後1時から1時30分
場 所:日比谷図書文化館 1階 特別展示室
講 師:倉持佳代子(京都国際マンガミュージアム学芸員)
定 員:30名程
参加費:無料(特別展の当日利用券を購入のこと)
申込み:不要 直接会場にお越しください。
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